2005年、夏。
電車の窓を覗くと見えたのは琵琶湖。
いつもの通学。
ふと、思いついた琵琶湖一周。
思いつくまま行動に移してしまった若かりし頃(と言っても2年前だ...)その記録である。
大学2回生の夏。
この休みの期間に何かやっておきたい。
ティーンエイジャー最後の挑戦。
そういったノリで計画した。


琵琶湖の南端にある「瀬田の唐橋」。ここをスタート地点として琵琶湖を反時計回りに一周する。
なにやらミニ錦帯橋っぽい感じ。
・前日は試験の打ち上げ。
・2日後は大会の役員で神戸に出動し、そのままシーズンイン。
・1日は休みをおきたい。
もはや、今日を差し置いて計画実行の機会はない。
どこまでも自分を追い込んだ上でのスタートだった。
普段走るときは常に建物の横。
視界が開け、かつ琵琶湖という絶景の横を走るのだから大変気分は良い。テンションもあがって快調に走り出す。

琵琶湖の南側には2つの大きな橋が掛かっている。
一つが近江大橋、もう一つが琵琶湖大橋だ。
地図上では近く見えるし、自分自身すぐ近くだろうと思っていた。
しかし...
近江大橋を超えて前方を見渡すが、琵琶湖大橋は見えない。
少し霞がかっているせいだろう。と自分を納得させようも、
本当に見えないのである。
ひょっとして、ものすごく無謀な事をしているのではないだろうか
ようやく気付くが、足は相変わらず快調にペダルをこぎ続け、
「ここで止めて、試験期間中の運動不足を一体どこで解消するつもりだ」と私を責める。
取り合えず、行ける所まで行ってみよう。
暫くしてようやく、琵琶湖大橋が見えてきた。
ふう。なんだ、意外と体力を消耗することなくついてしまった。
これなら一周もできるんじゃないか?
そんな甘い考えを打ち砕かれたのは琵琶湖大橋を越えた直後。
...ここは、海か?
それまで見えていた向こう岸(西側)が見えなくなってしまった。
まるで海岸沿いを走っているときと同じくらいの水平線。
陸地は前後しか見えない。
...引き返すか?
と後ろを振り返る。
しかし、近江大橋から琵琶湖大橋が見えなかったのと同じように、琵琶湖大橋から近江大橋は見えない。当然だが。
もはや、引き返すには遅すぎた。
続く。
